マーシャル諸島で設立される現地法人（NRDC）又は国際事業会社（IBC）等のオフショア会社は、商業の発展にとってとても重要です。多数のIBCの所有者にとっては、安定性が非常に重要です。NRDC又はIBCの価値及び実用性を決定する主な要因は、選択された国・地域の政治の安定性、通信ネットワーク、専門技術支援、評判や歴史、国際基準に該当するか等です。マーシャル諸島は適切な地域の1つです。

1. 流動性
   
   マーシャル諸島で設立されるオフショア会社は記名株式、無記名株式を発行でき、又はその両方を発行できます。但し、より多くの地域は無記名株式を廃止し、又はその発行を禁止しました。また、NRDC設立の際に会社の定款（Memorandum of Articles）は会社登記所に保存しなければなりませんが、内規（By-Laws）は保存する必要がありません。従って、内規の変更はより弾力性があり、より便利です。
   
   
2. サービス業者の質
   
   ある国・地域へ進出する際の検討事項の1つは、その地の資源、知識及び専門家が十分であるか否かです。多くの国・地域では専門的な監査サービス等の基本サービスが提供できません。当事務所のような専門会計士は、会社がどの場合に無記名株式の発行、名義株主や取締役の委任等のことが最も適切なのかをよく存じています。当事務所の専門家は正しい流れで専門サービスを提供できます。
   
   
3. 類似性
   
   マーシャル諸島の会社法は、米国のデラウェア州の会社法に基づいています。従って、米国企業に精通している者はマーシャル諸島の企業にも精通しています。
   
   
4. 時間
   
   一般的に、NRDCの設立は約3～4営業日かかりますが、全ての会社書類を作成するには約7営業日かかります。書類の公証が必要な場合に、クライアント様は会社設立の際に公証サービスを要することができます。書類の公証は約3～4営業日かかります。
   
   要するに、マーシャル諸島会社の優位性は以下の通りです。
   
   （1） 法人の取締役は有限責任を負う
   （2） 納税義務を最小限に抑える
   （3） 法定の申告義務はない
   （4） 政治は安定している
   （5） 香港及びシンガポールで法人銀行口座を開設できる
   （6） 取締役、株主、実質的支配者の個人情報を開示する必要はない
   （7） 会社の資本金に対する要求は低い
   （8） 株主総会や取締役会はどこでも開催できる
   （9） 監査報告書の作成に関する法定要件はない
   
   
5. 特徴
   
   （1）  機密性はその他の多数の国・地域より高い
   （2）  実質的支配者の個人情報を開示しない
   （3）  現地法人以外の会社は法人税が免除される
   （4）  中国語の会社名で会社を設立できる
   （5）  取締役は1人以上でなければならない
   （6）  株主は1人以上でなければならない
   （7）  年次維持は簡単であり、年次申告書はない
   （8）  監査要件はない
   （9）  無記名株式の発行は許可される
   （10）会社の内規は任意に申告できる
   （11）米国の会社法と類似している
   

関連資料：
「マーシャル諸島国際事業会社設立の手続きと費用」
「マーシャル会社の特徴、設立手続きと費用」