2021年1月1日より施行された新投資法により、ベトナム政府はネガティブリストの形で外資投資を規制しています。ネガティブリストに記載されない分野において、外国投資者はベトナム投資者と同のじ参入要件に課されます。

その後、ベトナム政府は2021年3月26日に第31/2021/ND-CP号法令を発表します。当該法令の別表1には具体的なネガティブリストが明記されています。ネガティブリストは、外資の経営投資禁止分野及び条件付事業分野の2部分に分けられています。

経営投資禁止分野には25の分野が含まれます。具体的に、国の独占して経営する商品・サービス、セキュリティー・調査サービス、漁業、メディア活動と情報収集、司法行政サービス、海外雇用仲介サービス、武器・爆発物・補助措置の製造・貿易、中古外航船の輸入・解体、商品の積み替え、再輸出商品の一時輸入、旅行サービス（ベトナムに入国する旅客に提供する関連サービスを除く）等です。

条件付事業分野には59の分野が含まれ、特定な要件に該当する外国投資者のみ投資できます。具体的に、保険・銀行・証券運用関連サービス、貨物・旅客輸送、宝くじ・カジノ事業、不動産業、獣医学関連サービス、法律サービス、監査・会計・記帳サービス、電子商取引、船の新造・修理、外国サービス提供者の品物の売買及び品物の売買と直接関連性を有する各活動、水力発電・洋上風力・原子力、建築材料製造、教育サービス、商品取引、航空機製造、商事仲裁サービス、海上・航空輸送サービス等です。

条件付事業分野について、外国投資者の市場参入要件には通常次の各項が含まれます。

1. 外資の持分比率
2. 投資形態
3. 事業活動の範囲
4. 投資者の能力
5. 関連管轄機関に定めるその他の要件

ベトナムに投資しようとする外国投資者は、経営予定の事業活動が外資規制の対象かを確認する必要があります。

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