米国総収入税のご紹介
総収入税(GRT)とは、企業の総収入に対する州税です。総収入税と売上税は似ていますが、両者は本質的に異なります。
売上税は、消費者から購入金額に応じて負担されます。これは企業所有者にとって別途費用ではありません。なぜかというと、企業が納める売上税額は顧客がすでに支払った売上税額を超えません。総収入税は総収入の割合で計算されます。ある州が売上税を徴収しないとしても、商業活動の収入に対し総収入税を支払う必要があるかもしれません。
総収入税は、法人所得税のように企業の生産コストを控除できないため、利潤率が低く、かつ生産量が高い会社に影響を与えます。
各州は総収入税の計算に対し独自の決定権をもっています。以下はいくつかの総収入税または類似税種がある州の例です。
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デラウェア州: デラウェア州は州・地方売上税を徴収しませんが、州内で販売される商品及び提供されるサービスから得た業務の総収入に対し総収入税を徴収します。売上原価、人件費、利息費用、割引、物流コスト、州・連邦税及びその他の経費はすべて控除できません。総収入税の税率範囲は0.0945%~1.9914%であり、具体的には業務活動によります。
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ワシントン州: 州B&O税は総収入税の一つです。ワシントン州は他の州と異なり、州所得税を徴収しません。B&O税は、会社の各経営活動から得た総収入に基づいて計算されますので、労働力、材料などのその他の経営コストは控除できません。
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オハイオ州: 商業活動税(CAT)の課税標準は企業の総収入です。企業はオハイオ州における年間総収入が15万ドルを超えた場合、登録・申告を行い、かつオハイオ州に商業活動税を支払う必要があります。