既存会社・シェルカンパニーとは、設立済み又はすぐに購入できる国際商業会社（International Business Companies, IBC）を指します。これらの会社はいかなる業務にも従事していない、且ついかなる取引・義務も締結していません。

1. 既存会社を購入するメリット
   
   新規会社を設立するよりも、既存会社を選択することは以下の利点があります。
   
   

   (1)	設立日が比較的早いシェルカンパニーを買収することは、会社が歴史があるとみなされ、新規会社というラベルを解消できる。
   (2)	会社名称を考える手間を省くことができる。クライアント様は簡単に既存会社リストから気に入る既存の会社を選べる。

   
   
2. 主要な特徴
   
   

   (1)	設立日が明記された既存会社は、すでに設立登記手続きが終了した、法人実体として存在しており、且つすぐに購入ことができる。
   (2)	既存会社を購入するのは書類がすぐに指定の住所に届くわけではない。通常、購入者及び会社に関連するすべての者がデューデリジェンス（Due Diligence Checking）・顧客を知る（Knowing Your Customers, KYC）の手続きを完了し且つ先に支払わないと、購入手続きを進められない。一般的に、この部分の完成はもっと時間がかかる。
   (3)	既存会社は通常、クライアント様のニーズに応じてその内部構造をカスタマイズすることができる。但し、会社は依然として取締役を任命し、株式発行し、且つ各種類の会社内部登記簿を作成しなければならない。これらの設立後の仕事は、クライアント様による買収注文を受けた後にのみ行い、且つもっと時間がかかるかもしれない。
   (4)	既存会社の会社書類は、一般的に公証人によって署名・認証されない。会社は銀行口座を申請する場合、通常はこれらの書類に対する認証を要する。会社書類の認証謄本または公証書類が必要な場合に、追加費用及び時間がかかるかもしれない。 公証及び署名に要する時間は、公証役場及び政府部門の実際の状況によるかもしれない。
   (5)	新規会社を設立することに比べて、既存の会社を選択するのは24～72時間を省くことができる。しかし、注文の複雑性、デューデリジェンス資料の受け取る時間、及び支払い時間によって、最後の準備をするために会社を成功に買収する前に追加1～4営業日を要するかもしれない。
   (6)	支払うべき次年度の更新費用（政府費用、登録代理人費用、登録住所費用及びその他の年間維持費（適用される場合）を含む）の支払期限については、新規会社よりも早く期限が切れる。これは、既存の会社を購入する前に、会社がすでに設立されたからである。
   (7)	買い手は、会社設立日から会社購入日までの標準年間維持費を支払わなければならない。これは、設立から1年を超えた会社を購入する買い手にとってとても重要である。以前の年間維持費を累計したため、このような会社は新規会社より比較的高い。 従って、クライアント様は既存の会社を選択する際にその設立日に注意を要する。設立から一定年数が経っている既存会社に比べて、新規会社または比較的新しい会社は比較的安い。
   (8)	クライアント様が会社の原始書類を安全に取得しなければ、新しい会社名称で業務取引を行わないことをお勧めする。当事務所は、既存会社の名義で取引をする過程で適切な書類を欠くことにより被ったいかなる損失・損害に対して責任を一切負わない。

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