シンガポールのパーソナライズ雇用許可書の申請手続きと費用
パーソナライズ・雇用許可書(Personalised Employment Pass、以下「PEP」という)は、シンガポール国外で高級管理職を務めており、シンガポールで仕事を探したり、任職をしたりしようとする外国人のために、シンガポール人材開発省(MOM)によって制定されているビザプログラムです。PEPは就労ビザの1つです。PEP保有者は、ビザの有効期間内にシンガポール(再)出入国をし、いつでも転勤をすることができ、その家族のために家族ビザ(Dependent Pass:DP)又は長期滞在ビザ(Long-Term Visit Pass:LTVP)を申請することもできます。
当事務所は
代理してシンガポールのPEPを申請するサービス費用は1ビザにつき2,500シンガポールドル(以下「SGD」という)です。当事務所のサービスには申請者の資格に対する予備評価、必要書類の準備・収集についての助言、申請者の提出書類の審査、証明書類の作成支援、申請提出、シンガポール人材開発省との連絡、進捗確認が含まれています。最後に、啓源はIPA(In-Principal Approval letter)を申請者へ転送します。
シンガポールのPEP申請に必要な書類には、申請者の学歴証明書、専門資格証明書、過去の職歴の証明書類等が含まれます。
問題がなければシンガポール人材開発省は8~12週間以内に申請者にIPAを発行します。その後、申請者はIPAを持ってシンガポールに入国し、IPAをPEPと交換することができます。
シンガポールのPEPは3年間有効であり、更新できません。PEP保有者はPEP有効期限が切れた後、引き続きシンガポールで就職をしようとする場合、既存のPEPの有効期間満了前に雇用許可書(EP)又はアントレパスを申請する必要があります。
本見積書はあくまでも参考用であり、実際の費用は当事務所の専門コンサルタントが提供する見積りに準じます。 PEP保有者は、転勤の際に新しいPEPを申請する必要がなく、シンガポール人材開発省(MOM)を通知すれば結構です。PEP保有者は仕事をせずに新しい仕事を探すために連続6ヶ月シンガポールに滞在することができます。
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申請サービスと費用
当事務所は代理してシンガポールのパーソナライズ雇用許可書(PEP)を申請するサービス費用は2,500SGDです。家族ビザ(Dependent Pass:DP)及び長期滞在ビザ(Long-Term Visit Pass:LTVP)を申請するサービス費用は1人あたり1,800SGDです。
具体的には以下の通りです。
(1)
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申請者のPEP申請資格に対する予備評価
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(2)
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PEP申請に関する情報・アドバイスの提供
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(3)
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PEP申請に必要な書類の作成支援
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(4)
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申請者と雇用主の申請書類の審査
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(5)
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申請フォームと授権書類の作成
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(6)
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MOM へのPEP申請書類の提出
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(7)
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PEP申請の進捗状況確認
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(8)
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申請についてのMOMとの相談
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(9)
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MOMの書類補足要求の対応
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(10)
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申請承認後の証明書の受領手配(郵便する又は自ら受け取る)
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(11)
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PEP申請が拒否された場合、MOMのガイドラインに従い拒否の日から3ヶ月以内に2回以下の不服申立を提出することができます。啓源の不服申立支援が必要な場合、費用が別途発生します。詳細は啓源までお問い合わせください。
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(12)
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雇用許可書サービスセンター(EPSC)との予約
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(13)
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クライアント様への書類と発行されたIPAの送付
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備考:
(1)
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上述の費用には、翻訳料、課徴金、政府規定費用、郵便料及び公証料等の追加サービス料金が含まれません。2022年8月22日まで、シンガポール政府のPEP申請料金は以下の通りです。ご参考までに。
申請料金(Submission Fee) 1人あたり105 SGD
発行手数料(Issuance Fee) 1人あたり225 SGD
複数回旅行ビザ料金(該当する場合) 1ビザあたり30 SGD
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(2)
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上述の全ての費用には7%商品・サービス税(消費税に相当する)が含まれません(該当する場合)。
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(3)
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申請・不服申立・更新が拒否された場合、上述の費用は返金されません。
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支払条件
クライアント様が啓源に委託することを確認した後、啓源はサービス費用の請求書を作成し、銀行口座情報及び送金ガイドとともにクライアント様に送信します。クライアント様は送金する際に備考欄に当事務所の請求書番号又はファイル番号を記入し、送金後に支払証憑を当事務所に提供してください。サービスの性質上、事前にサービス費用を全額支払う必要があります。サービスを提供してから、特別な事情がない限り、費用が返金されません。
当事務所は現金/銀行振込・送金/PAYPALでのお支払いを受け取ります。PAYPALで支払う場合には、別途5%の手数料を請求します。
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申請資格
PEPの申請資格に該当する者の場合
(1)
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申請提出前の6ヶ月以内、海外の固定月給が18,000米ドル以上の外国人専門家 又は
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(2)
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固定月給が12,000米ドル以上である雇用許可書(EP)保有者
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PEPの申請資格に該当しない者の場合
(1)
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Sponsorship Schemeに加入したEP保有者
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(2)
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フリーランス、又はフリーランスとして仕事をする予定の外国人
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(3)
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個人事業主、パートナー及びACRAに登録されている会社の取締役や株主を兼任する者
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(4)
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ジャーナリスト、編集長、副編集長又はプロデューサー
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備考:
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PEP保有者はPEPを持つ期間中にいかなる事業を行い、又は開業することができません。
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PEP保有者は無職でシンガポールに6ヶ月以上滞在した場合、EPを取り消されます。
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雇用月数を問わず、PEP保有者は毎年144,000米ドル以上の固定給与を稼がなければなりません。
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以下の事項を発生した場合、PEP保有者はシンガポールMOMを通知する必要があります。
(1)
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仕事を始めること、又は辞職すること。
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(2)
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連絡先を変更したこと(現地の連絡者、住所等)。
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(3)
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当年1月31日前に翌年の固定給与を申告したこと。
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雇用許可書(EP)の申請資格は定期的に改訂されます。シンガポール入国管理局は事前の通知なしに資格を変更する可能性があります。詳細については啓源の移民コンサルタントまでお問い合わせください。
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PEP保有者の同行家族のパス
PEP保有者の家族は異なるパスを適用します。
家族
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パスの種類
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配偶者(法律上の婚姻関係)
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家族ビザ
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21歳以下の未婚子女(合法的な養子縁組を含む)
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コモンローに定められた配偶者
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長期滞在ビザ
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21歳以上、未婚、障害者である子女
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21歳以下、未婚の養子縁組
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両親
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家族が家族ビザ又は長期滞在ビザを持っている場合でも、家族全員は各自に申請を提出する必要があります。同行家族のパス申請はPEP申請とともに提出することができます。また、主要申請者のPEPは取り消される場合、申請された全ての同行家族の家族ビザ、長期滞在ビザ、同意書及び家族の就労ビザも取り消されます。
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申請手続きと所要時間
一般的に、シンガポール人材開発省が申請を処理するには約8週間かかります。申請は初回の評価で拒否された場合、申請者は人材開発省へ追加書類を提出し、上訴することができます。上訴の場合に所要時間は延長されます。上訴手続きは通常8週間以上かかります。推定の所要時間は下の表をご参照ください。
順番
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手続き
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所要時間
(営業日)
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1
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クライアント様(申請者)は啓源の移民コンサルタントと(ビデオで)相談し、申請者の基本的な個人情報を提供する。啓源は申請成功の可能性に対して予備評価をする。
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クライアント様による
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2
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啓源はPEP申請のサービス契約書をクライアント様に送付する。クライアント様は契約書に署名し、当事務所のサービス費用(委託料金)を支払う。
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クライアント様による
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3
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クライアント様はアンケートに記入し、書類リストに記載されている書類を準備した後、啓源に送付する。
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クライアント様による
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4
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啓源はPEPの申請書類を作成し、クライアント様に送付する。
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14日
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5
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クライアント様は申請書類に署名し、署名済み書類を啓源へ返送する。
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クライアント様による
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6
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啓源はPEP申請書類をシンガポールMOMへ提出する。
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3日
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7
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シンガポールMOMは申請の結果について返事する。
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約8週間
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8
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申請が承認された場合、当局が発行したIPAを取得する。啓源は指紋と写真の登録についてEPSCと予約する。MOMが補足書類の提出を要する場合、啓源は対応する。
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書類補足対応:
MOMの要求による
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9
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クライアント様はIPA及びシンガポール一時入国ビサを持ってシンガポールに入国する。
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IPA発行後の6ヶ月以内
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10
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EPSCにおける指紋と写真の登録を手配する(適用する場合)。
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2週間
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11
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MOMは申請を処理し、物理的なPEPカードを啓源のシンガポール事務所に郵送する。
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4週間
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12
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啓源は物理的なPEPカードをクライアント様の指定された住所へ転送する。
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1日
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合計:
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10週間から
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備考:
(1) 上述の時間は、手続きが円滑に進め、クライアント様の協力度が高いことに基づき算出されたものです。
(2) 上述の時間には関連する政府機関により発生した遅延が含まれません。
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必要書類
(1)
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申請者のパスポートの写真付きページ
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(2)
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シンガポール現地の連絡者(海外の申請者はPEP申請提出の際に現地の連絡者がいない場合、MOM申告の際に提供することができる)
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(3)
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申請者は保有している一時入国ビザ又は移民ビザの詳細
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(4)
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シンガポール住所要件に該当する住所
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(5)
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医療申告電子フォーム(Medical declaration form)
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(6)
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学歴やその証明書類
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(7)
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会社の商号、職業、固定月給、国、勤務時間を説明する職歴(EP保有者でない申請者に適用する)
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(8)
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最新の税務申告書
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(9)
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直近3ヶ月の賃金台帳と銀行取引明細書
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その他証明書類
(1)
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外国の身分証明書類(例えば住民票)
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(2)
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シンガポールの携帯番号と電子メールアドレス
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(3)
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個人履歴書
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(4)
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給与明細書
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(5)
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UEN
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(6)
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雇用契約書(該当する場合)
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(7)
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職業、給与、雇用主の詳細、勤務年数等の最近の勤務状況
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(8)
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シンガポール部門が要求したその他書類
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有効期限
申請が承認された後、PEPの有効期間は3年間以下です。
PEP保有者は新しい仕事を見つけた後、現有のPEPを取り消し、又は新しいPEP申請を雇用主に保証させる必要がありません。PEPの有効期限が切れる場合、シンガポールで引き続き勤務するためにEP又はSパスを申請する必要があります。
PEPの発行は1回のみであり、更新申請ができない点に留意が必要です。
PEP保有者はPTSスキーム(Professional, Technical Personnel & Skilled Workers)を通じてシンガポール永住権を申請することができますが、シンガポール永住権を申請するには申請者の6ヶ月間の給与証明書が必要であるため、シンガポールに6ヶ月以上滞在してからシンガポール永住権を申請することをお勧めします。
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申請の拒否
全てのPEP申請は承認されるわけではないことにご注意してください。MOMは申請者の資格や勤務経験に基づき申請の承認又は拒否を決定します。
最初の申請が拒否された場合、啓源はMOMのガイドラインに従い不服申立を提出することができます。啓源の不服申立支援が必要な場合、費用が別途発生します。
MOMは提出書類や内容を認めた場合、申請が承認されます。不服申立の所要時間は8週間以上です。PEP申請を承認又は拒否する権利は全てMOMにあります。
クライアント様の申請はMOMによって拒否された場合、当事務所はPEP申請・不服申立のサービス費用を返金しません。