中国労働法で規定されている労働時間制度には、標準労働時間制度、総合労働時間制度及び不定時労働時間制度の3つがあります。企業はその生産、経営のニーズに応じて労働時間制度を選択することができます。

1. 標準労働時間制度
   
   標準労働時間制度とは、労働時間が1日8時間以内、1週40時間以内である労働時間の手配方法を指します。
   
   現在、多数の企業は標準労働時間制度を採用しています。標準労働時間制度を採用するには労働保障部門の承認を取得する必要がありません。企業は具体的な労働時間を設置することができます。例えば、月曜日から金曜日まで働き、土・日曜日休みます。但し、労働時間は確認された後、任意に変更されることができません。企業が従業員に標準労働時間外に働かせることは残業と見なされ、企業は従業員に残業代を支給し、又は代休を手配する必要があります。
   
   
2. 総合労働時間制度
   
   総合労働時間制度とは、週・月・季・年を単位として労働時間を総合的に計算する制度であり、単位内の平均労働時間が標準労働時間と同じです。
   
   総合労働時間制度を実施する前に、労働保障部門の承認を取得する必要があり、労働時間を総合的に計算する単位も労働保障部門に承認されなければなりません。承認後、総合労働時間制度を採用している企業は、単位内の総労働時間が規定に該当している限り、従業員に土・日曜日に働かせることが残業でなく一般的な通勤と見なされるため、残業代を支給する必要がありません。但し、その土・日曜日が法定休日である場合、この限りではありません。
   
   
3. 不定時労働時間制度
   
   不定時労働時間制度により、雇用主は労働時間によって従業員の労働を制限せず、従業員は労働時間を完全に自由化され、弾力的に手配できます。
   
   不定時労働時間制度を実施するには労働保障部門の事前承認を取得する必要もあります。不定時労働時間制度では、残業代を基本的に発生しません。

啓源グループは経験豊富な専門チームを持ち、中国会社の書類準備・登録、各種許可・免許の申請、税務企画、会計監査サービスをご提供します。詳細については、当事務所の専門コンサルタントまでお問い合わせください。