ホーム   情報  中国  中国租税  税制  中国会計 ― 間違いやすい財務用語について 

情報

人気検索

シェア

中国会計 ― 間違いやすい財務用語について

中国会計 ― 間違いやすい財務用語について

  1. 帳面价値、帳面余額と帳面浄値

    帳面价値(帳簿価額)とは、ある勘定科目(通常は資産勘定科目)の帳簿残高から関連する引当金を差し引いた純額を指します。

    帳面余額(帳簿残高)とは、ある勘定科目の実際の残額を指し、その科目の引当金を差し引かれません。

    帳面浄値(純帳簿価額)とは、固定資産の取得原価から償却累計額を差し引いたものをいい、減損引当金を差し引かれません。

  2. 帳面盤存制と実地盤存制

    帳面盤存制(帳簿棚卸)、別称永続盤存制とは、各種の現物や資産の変化を会計証憑に基づいて日ごとに関連する帳簿に計上し、常に帳簿残高を決算できる棚卸方法の1種です。各種の現物や資産の仕入・出納・在庫を反映するために、個数及び金額等を詳細に帳簿に記録する必要があります。メリットは現物や資産の管理が強化できることですが、デメリットは作業負荷が大きいことです。

    実地盤存制(実地棚卸)、別称定期盤存制とは、各種の現物や資産の増加のみを帳簿に計上し、減少を計上しならず、期末棚卸を通じて実際の在庫を確定して当期の減少を算出する棚卸方法の1種です。メリットは作業負荷を簡素化できることですが、デメリットは現物や資産の在庫を常に反映できないこと、及び現物や資産の管理が強化できないことです。

  3. 應收帳款と其他應收款

    應收帳款(売掛金)の計算は主な営業活動の取引による売掛けに係り、其他應收款(その他未収金)の計算は主な営業活動以外の取引に係ります。

  4. 資本溢价と股本溢价

    資本溢价(株式払込剰余金)とは、資金調達中に投資家が投資した登録資本の超過額を指し、即ち、投資家が払い込んだ額と契約や協議に定められた出資比率に従って計算された金額との差額です。

    股本溢价(株式発行差金)とは、株式会社が時価を上回って株式を発行する際に実際に受け取る金額と株式の額面金額との差額を指します。

  5. 留存收益と剩余收益

    留存收益(内部留保)とは、企業が何年にわたって取得した純利益から調達又は形成し、企業に留保する部分を指します。『会社法』及び『企業会計制度』により、企業は定款等に従って税引後利益を分配する場合、一方では国の法律に従って利益準備金を調達し、当該年度の利益を企業に留保し、内部の累積を形成し、留存收益の一部を構成します。一方では投資家に利益又は配当を分配した後の残額を未処分利益として以降年度に繰り越し、留存收益の一部を構成します。

    剩余收益(残余利益)とは、ある期間の会計上の利益と資本コストとの差額を指し、企業が創造して市場の平均収益率を上回っている利益です。経済学の観点から、剩余收益は投資で得られる利益が資本コストを上回っている部分を反映します。

  6. 銀行承兌滙票と商業承兌滙票

    銀行承兌滙票(銀行引受手形)とは、銀行が期日に手形金額を支払うことを引き受けた為替手形を指します。

    商業承兌滙票(商業手形)とは、発行者が期日に手形金額を支払うことを引き受けた為替手形を指します。

  7. 収益性支出と資本性支出

    収益性支出とは、給付期間が1年又は1営業期間を超えない支出です。即ち、当該支出は当期の収益を得るためのみであり、当該年度の事業所得によって補償されます。

    資本性支出とは、給付期間が1年又は1営業期間を超える支出です。即ち、当該支出は当期の収益だけでなく、以降年度の収益の取得も目的の1つです。資本性支出は通常、資産として記録され、減価償却を通じて各年度に費用計上します。

  8. 商業折扣と現金折扣

    商業折扣(売上割戻)とは、販売促進のために、商品の元の価格に基づいて売手が買手に与える値引きです。税法により、同一の発票に販売額及び割引額を個別に記載する場合、割引後の価格に対して増値税が課されることができます。割引額について発票を別途振り出す場合、財務上どのように処理しても、販売額から割引額を控除することができません。

    現金折扣(現金割引)とは、売手が売掛けで商品を販売する、又はサービスを提供する場合、買手が早急に対価を支払うよう促すために、売手が買手に約束する値引きを指します。現金折扣は商品販売後に発生し、双方に対して有利であるため、売上税額を計算する際に販売額から現金折扣を控除することができません。

  9. 注册資本と実收資本

    注册資本(登録資本)とは、会社設立時に調達され、定款に記載され、会社登録機関に登録されている資本であり、株主が引き受け出資する額です。

    実收資本(払込資本)とは、会社設立時に会社が実際に受け取った株主の出資総額であり、会社が実際に所有している資本金です。株主は株を引き受け購入した後、一括して全額を払い込み、又は分割払いをすることができます。従って、会社の実收資本額は一定期間内に注册資本額より少ない場合がありますが、最終的に注册資本額と同じになります。

参考資料:
中国会計サービス

免責の声明
本文の内容と意見は一般的な情報共有のみであり、専門的なアドバイスではありません。本文の内容への信頼によって生じた全ての損失に対しては、啓源が一切責任を負いません。

もっと詳細な情報や支援をご希望の場合は、下記のお問い合わせをご利用になってください。

メール: info@kaizencpa.com
固定電話: +852 2341 1444
携帯電話: +852 5616 4140, +86 152 1943 4614
ライン・WhatsApp・WeChat: +852 5616 4140
公式ウェブサイト:www.kaizencpa.com
Skype: kaizencpa

言語選択

English

繁體中文

简体中文

閉じる